鞠小路スタイル通学日記

着物を知ろう!織りと染めのお話【きものの学校2】

日曜は朝から夕方まできもの学校へ。
前回の授業は着物の材料のお話し。
お蚕さまから始まって〜糸へのこだわりが熱くて「あわわわわ」でした。

 

今回のお話しは「織り」と「染め」について。
また宇宙ほど気の遠くなる手仕事の世界が広がっていましたよ。

 

特に印象に残ったのは、本場結城紬。
名前を聞いたことある程度で、興味も持ってなかったのですが(本当に失礼でごめん)
その製作過程がストイックで、本日最大の衝撃でした。

一見、うっすら模様が見える地味めな布だなって思うこのお方。
触ってみると綿のようにふわふわで柔らかな手触りなんです。
そしてこのお方、車が買えるぐらいのお値段なんですってよ
わーーいっぱい触れておこう、腕にのせて着てる気分になってみよう!

さて、なぜそんなに高価なものなのか。

ざっくり言えば、
糸を作るのは指。
染める糸を前加工するのも手。

出来上がった糸を織るのも人。

これだけじゃ「ふーん」って思っちゃうよね。

授業では先生が現地に行って見て聞いたお話しや体験を、分かりやすく解説。
その工程一つ一つでびっくりな話しが飛び出します。
機械じゃ出来ないレベルの手仕事、その次元がケタ違いすぎて衝撃&面白い!
あの布が類まれな逸品とで納得できました。
この面白さ、是非きものの学校で聴いて欲しいわ。

生産者減少で将来どうなるか分からないけど、
こうやって知識を持った人が増えることがまずは大切だと先生が言ってたな。

次のテーマ「染め」。
染めは人の知恵と努力の結晶。
奈良時代から試行錯誤しながら技術を考案していく様子が、
人間くさいような気がしちゃって、またもや興味深し。

この染めも説明後に見ると、
あーーこれがこうなってる少し滲んでるんだねとか分かるし、
なんだか健気で愛おしい。

そういえば私、江戸小紋の細かいつぶつぶ模様を地味と思ってました(本当に失礼)
今はもう歴史男気?ロマンを感じて、気になる存在に。

それにしても、作る過程が分かるようになると、発見が増えます。
視野も180度変わります。

余談。
学校後に、クラスメイトと高島屋の呉服売り場に行き、
スーパーお高い染めの着物の模様を見ながら、ほうほう感心しまくって、
ちらっと寄ったお店の手ぬぐいコーナーに流れていたDVDが
まさに型紙を使った染めの工程で、今日聞いた内容そのまんまで、
みんなで見入ってしまうという。

午後からの「自分で着る」はみっちり「紐」について。

骨格の本やアプリを見ながら、紐だけで内容モリモリでした。
必要な紐も位置もすべて体が知っていたことなんだと衝撃だった。
それとともに、つくづく着物の形がよく出来てるってんだなぁ感心。
どの紐も説明を受けて納得すっきり、襟のメカニズムも知ると面白いし。
時々見かける、
着物きると洋服より太って見える、スタイル悪く見える、老けて見える等の
超常現象とは無縁の着姿で本当に素敵。ますます着物が着たくなっちゃうねー

1日授業なのに、あっという間!楽しいわ