鞠小路スタイル通学日記

着物の格は難しくない & 着付け新ポイント【きものの学校3】

いつも様々な現物を見せてもらえる「きものの学校」。

今回は織りの帯。上の写真は表と裏。
緻密な模様を、描くのではなく染めた糸と織り機で表現してることが
裏側を見ると「ほーーっ」ってとってもよく分かりますね。

機織りっていうと、鶴の恩返しイメージで一人でするものかと思っていたけど、
模様を出す場合は、空引き機という二階建ての機織り機で、
上にも人が乗って二人で織っていたんだって。
産業革命で西洋からジャガード機が入って衰退したそうです。

昔からの手法は、人手も工程も多くて
時間をかけて作り上げていた(それをするしか方法がなかった)のだけど、
機械化の波で効率化や大量生産が可能になり、単価が下がり、
手間のかかる手法は消えていくのだよね。それは仕方がないこと。
とはいえ素晴らしい技術もあるので、まずは知ることが大切なんだなぁ。

続いてのお話のテーマが「格」。

格っていうのは、普段着で例えると、
今日はお休みだからGパンTシャツとか、仕事だからスーツを着るとか、
結婚式に招かれたからこれを着ようとか、私たちが普通にしている服装のTPOのこと。
着物の場合になると、すべて同じ形だから見分けがつかないし、
着物の形=正装ぐらいの勘違いだってするでしょう。

「格」について本を読むと文章で長々と説明されており、
曖昧な所まで引っ張り出してきて結局よく分からないってこともあります。
きものの学校で教えてもらえる「格」はとてもシンプルに整理されていて分かり易い。
今までの学校の学習があってこそ分かり易いってのもあるんでしょうけどね。

着物は製作方法や模様、素材、組み合わせ等でカジュアル〜フォーマルまであるんです。
値段じゃない、100万以上する着物でも普段着のものもあるし。
それは30万するGパンに高級ブランドのTシャツを持っていても、
結婚式には着ていかないよねってのと一緒。

そういえば友達は、ショップの浴衣売場で、
絵柄が派手だから結婚式で着ていけると店員に言われたそうだけど。。
ファッションとしてだったら好きにおしゃれすればいいけど、
相手がいる場所や席なら相手に礼を尽くさないとね、
すごく分かりやすいこと。

お昼をすませて、午後からは着付けについて学びます。
今回のココが重要!のココが最初ポカーンとした。
それくらい考えたこともないし、
教えてもらったこともないし、書籍やネットでも見たことがない。
今までにこんな所に着目した人がいたでしょうか。

それを知らなかった私のイメージがこれ。

そして、それを教えてもらった私の写真(お家で復習)は下。


本当にすごい効果を生みます。見なくてもおはしょりがピジっとまっすぐに!!
なによりも簡単!簡単すぎるのに、ポイントを気にしただけでこんなにもー

おはしょりが二枚あってもまっすぐスッキリ。

上と下の模様が奇跡のまっすぐ線!!!

これも着物の形が最初からそうなってたから、こうなって当たり前と先生。
現代の着付けは着物の形を無視して、おかしなことをしてるから、
逆に苦労して着てるんだなぁ。
ほんとみんなに楽して綺麗に着物着てもらいたい!