こんにちは、名古屋の着付け教室「ららきもの」いとうちなつです。今日は着物から離れて、名古屋っぽい日記です♪
名古屋の面白いものを、その道のプロの方にガイドしてもらい体験&発見させてくれる大ナゴヤツアーズの「山本屋の味噌煮込みうどん作りツアー」に参加してきました!
私にとって「味噌煮込みうどん」は、名古屋名物の中で最もよく食べる食べ物です。(最も食べない「ひつまぶし」を最後にたべたのは10年前ぐらい、本当はもっと食べたいです、、おもてなしグルメ)。
子供の頃、我が家では大きな土鍋で家族全員分の巨大味噌煮込みうどんを作り、食卓にドン!の夕飯がよくありまして笑。それがまた美味しいんですよね。
さて、今回教えていただいたのは、味噌煮込みと言ったら山本屋、吹上にある「山本屋大久手店」さんです。
最初にいつも麺を打っている店長のお父様に見本を見せていただきます。
こちらのお店で使う麺は手打ち。味噌煮込みうどんの麺は、塩と二種類の小麦粉に40%のお水を加えて作るそうで、水加減はその日の乾燥具合で微調整するんですって。
少しずつ水の加減を見ながら足していき生地をまとめていきます。水を優しく足して混ぜていくのが印象的でした。

手打ち麺は一度に20人前づつ作るそうで、1日10回ほど手打ちされるんですって。冬場は500食も作るとおっしゃってました。これはすごい重労働!
大変でも手打ちで作っているのは、手の方が空気がよく混ざった麺になり味噌の味がよくのるからだそうです。機械の麺だと空気が少なくて硬い麺になって味がのらない、大変でも美味しいものを作るために手間を惜しまずにやってくださって、有難すぎます。。
だんだん白い粉だったのが、ふんわりとした黄色に変わってくるんですね。
耳たぶほどの柔らかさになったら終了。生地を袋に入れてしばらく休ませるそうです。

寝かせた生地を、拳で円形にギュッギュッと体重を乗せて広げていきます。
この作業からツアー参加者で3チームに分かれて体験しました。最初は恐る恐る拳でギュっと押さえましたが、結構丈夫な生地なので最終的に私は全体重が乗ってました(それが良いかは分かりません笑)

ある程度丸く伸びてきましたら、綿棒で薄く伸ばします。
端が薄くなりすぎないように端の方に綿棒をしないように注意しながら、生地の向きを変えながら伸ばしていきます。
何ミリとかは考えず、厚みは手で生地の重さで感じてはかるんですって。

この見本の生地のすばらしいこと!キレイ!美しい!ツヤツヤ!もう美味しそう!
実際に綿棒伸ばしをやってみると、端の方は止めると思っても勢いよく端まで伸ばしてしまったり、綿棒の力の入れ具合が最初は恐る恐るだったのが、次第に全体重乗せてグリグリしてましたが、お店の方のサポートもあり、無事に穴も開かずに成功!

次に生地がくっつかないように打ち粉をしながら折りたたみ切っていきます。
打ち粉はお店によって様々で、山本屋大久手さんでは、煮込んだ時に良いトロミが出るのでそば粉を使用しているそうです。
麺を切る包丁の大きいこと!刃先からトンと下ろして、最後は刃先を上にあげないのがコツだそうです。スピーディに気持ち良いテンポでどんどん切っていかれてました。
私が包丁で切ってみて思ったことは、太さへの全神経と、包丁の刃が怖く怪我しないようにの全神経を使いすぎて、数本切って精神が消耗するなぁと笑。疲れましたと次の方へすぐバトンタッチしてました、わは。

みんなで作った麺たち!太さもいろいろ個性的だけど大満足です!!
最後は、試食タイム。調理場で煮込みうどんを作っていただきました!
こんなにグツグツと並んだ土鍋は見たことないです、やっぱりこの煮えたぎった絵があってこそ味噌子煮込みうどん。名古屋遺産にしたい光景。

実食。自分達で作ったいびつながら美味しい麺!コシがあって食べ応え最高。味噌も数種類をブレンドしているそうで、旨味でしかないです。美味しすぎます。
この真っ黒になった土鍋も好きです!

個人的に、味噌煮込みうどんの油揚げが大好き(油揚げ増量があったらいいのに)。こちらのお揚げも味噌をたっぷり吸ってじゅわじゅわと美味しかったです。
あと、名古屋かまぼこ。朱色のかまぼこ。
私は今回この赤色のかまぼこが全国区じゃない事をはじめて知りました。
チラっと調べましたら、名古屋の熱田神宮の御社の朱色、織田信長が赤色を好んだのが始まり説もあるとか。
この鍋の中に名古屋が詰まってると思うとさらに美味しさが濃厚に感じます、しみじみ。
そうそう、名古屋の人でも知らない「山本屋ってイロイロあるけど、、どう違うの」問題。店長がお話してましたが、山本屋大久手店さんのHPにも詳しく書いてありました→こちら
今回のツアーで味噌煮込みうどんへの知識が少し深まったことと、さらに好きになりました!今度誰かと食べた時には、私のウンチクが炸裂することと思います♪