ちなさん日常雑記

名古屋の料亭 河文の見学ツアーに参加 歴史ある建物やおいしいお料理

こんにちは、名古屋の着付け教室「ららきもの」いとうちなつです。

九州の方で豪雨が続いていますね、こんな極端な梅雨は嫌ね、いろいろ心配。過ごしやすい四季が戻ってきてほしいものです。。

さて、今日は大ナゴヤツアーズの「名古屋の老舗料亭「河文」ツアー」に参加してきました!

河文は名古屋のとても古い料亭です。名古屋の中心地にあり、一本中に入って歩いていると急に現れる古い日本建築の立派な建物。

ずっと中が見てみたかったんですが、料亭なので自分には関係のない世界のように感じていました。が!今回のツアーで見方が変わりましたよ。

寛永年間創業の料亭。魚屋さんが歴史と共に形を変えて今の料亭へ

河文はおそよ400年続いており、最初は魚を桶にいれて振り売りをしていたそう。お魚の鮮度がよくて美味しいと尾張徳川家から認められ、仕出しからお料理を出すお店に変わっていったんだそうです。中の玄関には徳川の紋が入った麻の暖簾が涼しげにかかっています。

建物は名古屋の空襲が激しかった場所なのですべて焼けてしまったので、戦後に建て直したもの。母屋は戦後の建物として素晴らしいと有形文化財になっているそうです。

名古屋の武家文化っぽく過剰な飾りがない静かな落ち着く佇まい。

河文の前には季節ごとのお花が用意されるようで、もう少ししたら朝顔、夕顔、昼顔が楽しめるそうですよ。

7月は七夕がテーマ。玄関から七夕飾りが飾られています。有松絞りがテーマのようで、お食事する場所や廊下に有松絞りが飾られていました。冗談でしょうけど、買ってもいいですよーとのことでした笑

河文は歴史がある料亭ですが、たくさんの新しい取り組みを進めているそうで、このライブキッチンを作り割烹河文として営業もしているそうです。ここはもともとお客様が入る場所では無かったけれど、戦争で焼け残った太い梁が素晴らしいものだということで改装したそうです。6人で予約できるんですって。

先進的といえば、河文の板前さんは20人中、その半分が女性だそうです。今の板長さんは41歳。若いなと一瞬おもいましたが、18歳から働いているので大ベテラン。そしてなんとそのお母様も河文で板長をやっていた方だそう。親子で板長って、そんなことあるんですね。

和風のお部屋以外にもこんな洋間もあります。薄暗い落ち着く雰囲気。なんという明治村。こちら、お茶やビールができるらしいですよ。生ビールもあるそうです。

とある、個室の襖。襖の奥は、昔は芸者さんが座敷のお客様にお見せする場所だったんだそう。今は芸者を呼ぶことも少なくなったので、この部屋は潰して開けても壁になってました。(芸者の間はトイレになっちゃった)

他にもいろいろお部屋は見せてもらいました。柱一本にも面白い話しがきけました。

料亭内は一人では目的地に行けないぐらい複雑なんです。これは、お客様同士が顔を合わせないように配慮しているため。こういった配慮は、障子の位置などにも巡らされていました。さすが名だたる高貴な人をおもてなしして来た料亭ですね。

天井の作りが面白いものが多く、私の写真は天井ばかり。でも今となっては何がどれか分からない(写真撮るときに音声も入ればいいのにね)

二階の畳変え中のお部屋をチラリと見せていただきました。河文では畳は半年に1回表裏を変えて、1年で新しい畳にするんですって(ウチの実家の畳は何年使ってるのやら。。)

急に洋風。こちらは母屋とは違う少し新し目の空間。谷口吉郎さんという、ホテルオークラのロビーや赤坂迎賓館を設計された方が作られた場所だそうです。水鏡と命名されているそうですが、下が黒じゃないので写り込まないそうです。

後ろの石畳の奥に立派な木があって、それは名古屋城築城の際に工事の際に真南の目印になった歴史的な木なんですって。ちなみに東片端の交差点に生えてる木は、東の目印だったそうです。なるほどだから東の端って名前なのね。(切ったらヤバイ木だと思ってた)

 

若女将から和食のマナーも聞きながらランチ

さて、実はこのツアーランチがあります(一番の楽しみ!)。季節のお料理&若女将から和食のマナーレクチャー付き。今回私ははじめてお箸の取り上げ方を知りましたよ。お箸を持ってからお椀を持ったら、2回ぐらい見つかって指導が入りました笑。もう両手でお箸が取れます!お料理ごとにフタの取り方や置き方、粋な食べ方などを教えてもらい、なかなか面白いです。マナーを知らない時は気にせず好きなように食べていたけど、一度知ってしまうと出来ていない人が気になってしまいますね。マナーって怖いわ、人格ね。

以下、お料理の一部です。

お料理はどれもとても美味しかったです。あと器も楽しむものだと知りました。ココには書けないような面白い言葉も聞き、器の事、これからは気にしようと思いました。

今回は建物やお部屋を拝見して、美味しいお料理&マナーを教えていただき大満足でした。最近「文化」ってなんだろうと考えることが多いので、カルチャーとしてじゃない日本の生活文化として繋いでいきたいものを見つけました。

またこのツアーはあると思うので都合つけば絶対参加しよ!

あと、河文はコーヒー1杯(500円代)から利用できるらしいですよ、それを聞いてしまったら利用すると思うーーー。あの門をくぐると別世界だもの。ゆっくりお茶できそう。

いつか、夜のお食事も奮発して行ってみたい。