こんにちは、名古屋の着付け教室「ららきもの」いとうちなつです。梅雨の末期、湿気がすごいですねー、雨ふってばっかり。でも、今日は曇り!曇りでよかったー。
今日はまた大ナゴヤツアーズの「夏の生藍葉で染める!染め&機織りで楽しむ知多木綿ツアー」に参加してきました。
愛知県の知多市。知多木綿というワードは浴衣を買った時に、これは知多木綿ですよと教えてもらって知っていましたが、どういうものか知る良い機会になりそうと思ったわけですよ!
江戸時代から続く綿織り物、織物で大きくなった町
愛知県知多市の岡田地区は、近くで綿が取れたそうで、江戸初期から織物が盛んに作られていたそうです。当時は木綿織物は貴重品だったので、作ったら自分たちで使わず江戸の方に全部献上して、逆輸入されてきたんですって。
明治に入ってさらに盛んになり、全国から数千人の女工さんが集まってきたので、このあたりは大変賑やかな場所になったそうです。道には女工さん相手の呉服屋さんとか銀行、郵便局、芝居小屋まで立って大きな街になったんですね。
木綿で財を成して、大きなお屋敷や蔵を建てるのがステイタスだったんですって。現在の岡田地区には、当時の面影が残る建物がいくつかありまして風情のある町並みとなっています。その建物には今でも人が住んでおり、住人の方の頑張りで維持されているそうです。私たちが見れること自体がありがたいことなんだなぁ。
上の立派なお屋敷の写真は、安政生まれの竹内虎王さんの邸宅。竹内虎王さんは織物の大量生産が出来ないかと研究を重ねていた方で、明治32年に「竹内式動力織機」の特許を取得して織物の生産をされていました。正式な記録は残っていないものの、のちに「豊田自動織機」を発明した豊田佐吉(あのトヨタの創始者)も二十代の頃こちらで学んでいたようですよ。愛知の織物のトレンド地だったんだね。
町並み散策を地域のボランティアの方がしてくださって、いろいろ説明付きで面白かったです。
ぐにゃぐにゃ曲がった街道にそって石垣や建物に角度が付いているのも面白い!ここはお祭りで山車が通るんですって、素敵な景観すぎる。
この街のお寺と神社。もともとは同じ場所にあったんですが、神仏混合はダメだとなった時期に神社だけ近くの山に移したんですって。どちらも大変立派でした。
この郵便局は、昔の郵便局の形のモデルになった郵便局。つまり第一号だそうです。この建屋や業態を真似て全国に郵便局が出来ていったんですって。働きに来た女工さんのために立てた郵便局が全国に広がっていったなんて面白いですね。
機織りでコースター作りと、ハンカチの藍染体験
私は機織りは人生はじめて。足を動かし手を動かし、リズミカルにやれれば良いんですが、手順を頭で考えていると間違えそうになって混乱です!むずかしー
じゃーん、コースターになりました!こんな小さいものでも四苦八苦、大変だなぁ。またやりたい!
次は、今朝とった藍葉で草木染めです。布に割り箸と輪ゴムで細工をして、藍葉をもぎって細かくして汁を絞り、布をつけこむ。原始的だー、小さい頃におままごとでこういう遊びしたけど、染めるってこういうことだなぁ。
生の葉でもこんなに綺麗な色になりました。そして私の指も染まりました(徐々に取れると思うー)絞った柄もよくわからないけど、いい感じ笑。
とういうわけで町歩きも体験もついて、かなり満足度が高いツアーでした!
名古屋の外に出ての体験だったので、まさに大人の課外授業でした。ちょうど知りたかったこともあって参加したけど、また他の遠い場所のツアーにも行ってみたくなりましたよ。
岡田地区自体は普段からも散策できると思うので、気になる方は是非遊びにいってくださいな。
最後に、今回のツアーの集合場所「おかきや 辰心」でちゃっかり美味しいものたべました。岡田のカツ丼というすごいガッツ飯。ご飯の上にさくさくカツと目玉焼き2個です!上にかけるタレが甘めで美味しいんですよーー、こちらもおすすめ!