着物のお話

今年の夏至は2019年6/22頃。これで夏本番、着物の薄物の出番です

こんにちは、名古屋の着付け教室「ららきもの」いとうちなつです。私、今まで夏至を意識したことがなかったんです汗汗。今年の夏至は2019年6/22頃。

夏至を越えたら完全に夏なので、薄物の着物を着ても違和感なしですね。薄物とは透ける素材の着物です。

夏至を境に着物はさらに夏仕様に。着物版の夏服

夏至は太陽が一番高くあがり、お昼の時間が長い時。よって気温も一年でもっとも高い頃になります。

洋服では暑くなると、上着を脱ぎ、長そでが半そでになり、下着も涼しいものになりますね。見た目にも肌が出て薄着になってるのがわかりやすいかな。

着物は形が同じなので、知らない人は見た目では年中同じもの着てて暑そう(冬は寒そう)って思うでしょう。でもね、着物って季節によって素材や裏地が変わってるんです。

夏の着物ってどんなもの?透ける織り方で生地で熱がこもらない

夏の着物は生地に空間があいた織り方をする、絽(ろ)とか紗(しゃ)の着物になります。見た目が透けてるもの。透けてるってことは風が通るし、凹凸ができて肌に当たる面積が少なくなってると思う。見た目にも透けてるなって思って涼しく見えるよ。

後ろの光がこんなに透けてる、肌は太陽から守りたいから体を包むけど、風がパーパーに通ります。通気性能抜群ね。

手を入れるとハッキリと見える。実際は下に襦袢を着ますよ、こんなに透けてるとさすがに一枚で着るのは抵抗がある(以前に服で紫と白のボーダーキャミソールの上に白Tシャツを着て会社にいったけど、なかなか透けてた。イイ透けと悪い透けがありますよねぇ)中に着る襦袢も透けても変じゃない白とか薄い色が重宝しますよね。

形を変えないで素材や作りを工夫するってところが日本人らしさと私の先生がおっしゃってました。昔の人は着るものはいっぱい持っていないので、一枚の着物を夏は裏地を取って着て、涼しくなると裏地をつけ、真冬には綿を入れて仕立てて着まわしていたって言うんだから賢い。

着物周りの帯揚げなどの小物も、こういった透け感のある着物に合わせるから、布地の軽そうなもの、透け感のあるものが良いかと思います、洋服の感覚のような見た目で判断できるところかも。

てことで、夏至をすぎた頃から暑くなるので、体温調節のために薄物の出番ですねって。

もちろん人によって体感は違うし、近年気温が高くなってるのでカジュアルシーンなら夏至より前に着ても涼しく見えて良いと思います!あくまで目安ってこと。

そんな私は浴衣ばかり着るでしょう笑