ちなさんの装い

5/3ちなさんの装い 伊勢木綿の着物

こんにちは、名古屋の着付け教室「ららきもの」いとうちなつです。今日もいい天気!でも風が吹くとひんやりするね。

今日は水色と黄土色の組み合わせの伊勢木綿の着物、そして珍しく名古屋帯してます、笑

木綿なのでカジュアルに着られるし(私の中ではTシャツみたいな笑)、少し厚みがあるので、今みたいに夜だけ寒い時は心強い着物だよ!

伊勢木綿

伊勢木綿を織ってるのは、日本であと1社だけという貴重な織物。

伊勢木綿は三重県の木綿の織物です。この地方が江戸時代から綿花の大生産地で、最高級の木綿を作っていて、献上品にしたり、伊勢参りのお土産にと全国に広まっていったそう。

人々の暮らしに木綿は必要だったので昭和初期までは織物工業が発展していたそうだけど、時代の流れで化学繊維が主流になってしまい、現在は伝統工芸として残っているけど「臼井織布株式会社」でしか作っていないという日本の大切な財産なんです。

最近では綿も見直されて、木綿やオーガニックコットンの製品が溢れてるように思うけど、時代の流れは変えられないのかなぁ。

織機も100年前の豊田自動織機を自分たちで修理しながら使用しているそう。1台の機会で一日一反(13m)しか作れないとか。貴重すぎる!

着心地は、ふんわり柔らかくて、しっかりしてる。なのでガンガン普段に着てます。

そして価格がお手頃、一反2万円台。着物は反物から仕立てると私にはちょっと高いんですが、おそらく普段着にしてほしいという思いで価格がお手頃に設定されている気がします。今日私が着ているこの着物は、はじめて自分の体に合わせて仕立てた着物なんですよ。けど、このいつまでもこの価格で買えるとは思ってはいけないですね。。

企業努力でこんなに現在風な色の組み合わを生み出してくれてるんだから、もっといっぱい広がってほしいな。

私の住んでる愛知県から近いし、応援しなきゃね。買うってことか、笑。